Side*風島先生*

名前は風島修弥。
年齢25歳。
結構若手な方だと思う。

今日は入学式。
どんなやつが俺の生徒になるか、
楽しみっちゃ楽しみではあった。


まあ、
まさか恭介の妹が来るとは思わなかったな。

好きなものは・・少年ジャンプ。
見た目は大人でも、中身は少年のままだから
そこんとこよろしく頼むぜ。


好きな食べ物は、うーん。
基本的になんでも食うけど
焼肉が結構気に入ってる。


「先生!
 好きな人とか結婚相手とかはいるんですか!?」


おいおい、お前なー・・w
そういった質問は軽々しく聞くんじゃねぇ!w
個人情報を取るやつはサツに捕まんぞ(笑)


「えーーー、先生だってさっき俺たちのこと根掘り葉掘り個人情報とってってたじゃないですか!」


俺はお前らの好きな人とか聞いてねぇだろがw


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いろいろと自分のこと話すのは慣れたが・・。
こいつらおもしれぇ。
なんだかんだで
今年のクラスは賑やかになりそうだな。

まあ
気になってるのが
やっぱ恭介の妹である春島なんだが。
さっき学級委員決めの時からオーラがすごい暗い。
なにか気に障ることしたかな?
口では頑張るって言ってたけど
ホントはすごい我慢してるんじゃ・・・。


「せーんせーーーー!」

「! ななな、なんだよ脅かすなよ」
「先生がぼーっとしてたら意味ないじゃないですかぁ」

いけね、無意識にぼーっとしてたらしい。

まあ後で恭介に聞いてみるか。


「っと、もうこんな時間か。」

気づけば時計が12時半を指していた。

「下校時間が1時、
これから15分程職員会議があるから、
それまでに新しい教科書を取りに行ってこいよー」

『はーい』

もう一度春島の方を見たら、
なんだ、普通じゃん。
俺の考えすぎかもな。

「風島先生・・!」

「ん?」
春島が珍しく自分から声をかけてきた。
「兄ちゃんに会ったら、その。」
「あー、わかってるわかってる。」

体育館であったことの騒動について、
まあいろいろと話す予定ではあったし。
恭介の心情的に暴れたそうだし。
一言言ってやるか。

「あ、教科書配布の場所は、体育館の裏手にある小さな講堂だから、学級委員の2人ー、あとは頼んだぞー」

『はーい』

ふむ。
ちゃきっとした返事にさせないと、
こりゃほかの先生から怒られるな。

ま、どんな生徒に育つか
楽しみ楽しみ。