階段を登り、屋上へのドアを開ける。 ふわりと春の風が頬を撫でる。 屋上は、春の陽気でポカポカとしていた。真っ青な空が清々しい。 「気持ちいい〜!…でも、誰もいない?もったいないなぁ…。」 屋上には誰もいなかった。みんなもったいないことをするなぁと思いつつ、誰もいなくてラッキーとも思った。 適当なところに座って、お弁当を広げ、手を合わせる。 「いただきまー…」 そのとき、ガチャッと屋上のドアが開いた。