自然に顔が緩むのを抑えられないまま、部室に戻った。 私の帰りを待ってましたとばかりに、みんなが駆け寄ってきた。 郁美なんて、特に鼻息が荒い。 「ちょっとぉ~!ニヤニヤしちゃってぇ!翼先輩と何話してたの?」 私は、さっき先輩が直してくれたマイクに触れながら答える。 「メアド交換してただけだよ~」 「メアド交換!?」 そのあと、みんなから質問攻めにあったのは、言うまでもない。