真っ暗で、何も見えない。 聞こえるのは、不気味な音楽。 「ねぇ…。やばいって!やば……ぎゃあああ~~~!!」 結愛は、さっきから悲鳴をあげ続けている。 しっかりと私の制服を握ったまま。 「もう!お化け屋敷より、結愛の悲鳴の方が怖いから!」 「だってぇ…。どわあああ~~~!!」 普段ここは、教室として使われている。 でも、そうとは思えないぐらいのセット。 私たちの代も、こんな風に文化祭を盛り上げることができるかな。