前が見えなくなるくらいの雨だった。 ザーッと響く音。 暑かった空気は、一瞬にして冷たく変わっていった。 「みのり!早く!」 涼に呼ばれて自転車をとめていた場所へ急いで走った。 だけどその時、空が光り、そしてゴーッと鳴り響くような音が聞こえて。 その瞬間から、空が狂ったようにあちこちを光らせ、いろんな音を響かせていった。 とにかく怖かった。 自転車に乗ると、夢中で自転車を漕いだ。 涼とふたりで、必死で家を目指した。