------------------夜、優貴が眠りについたのを確認して縁側に出た。 街灯もない田舎。 部屋の電気を点けなければ、真っ暗だ。 「・・・・・・・・・・・・くっ」 1人になって、やっと泣ける状況になった。 優貴の前で泣いて、涙で『藍と結婚出来ない事が辛い』と訴え、責める様な女々しい事はしたくない。 親の前で涙を流し、同情して貰う資格もない。 だって、全部自分のせいだ。 オレが自らばら撒いて撒き散らした種だ。 全部全部オレの責任。 オレだけの責任。