「東京へはいつ行くの?? お父さん」 優貴がしていた事は、荷造りだった。 優貴は、自分の祖父母が何と言おうとも、一緒に暮らす気はないらしい。 それほどに、優貴の祖父母へ恨みは根深かった。 ----------------このままではいけない。 優貴に、大好きだった母親を産んでくれた両親を憎ませるなんて。 『何も知らなかったから仕方ない』ワケがない。 仕方のない事なんか何もない。 何も知らずにいたオレの罪は、深く大きい。