「・・・・・・・・・・・・うるせぇな!! 謝れよ!! まず、ウチの優貴に謝れよ!!」
気が付いたら、机を叩きながら立ち上がっていた。
お義母さんに手を引かれ、視聴覚室を出ようとしていた優貴が驚いた顔で振り返った。
「・・・・・・・・・・・・学校のせいにしてんじゃねえよ。 時間割に『躾』なんて時間ないだろうが。 それは保護者が教えるべき事だろうが。 悪い事、間違った事をしてしまったら、まず謝る。 基本だろうが。 何でそれを子どもにちゃんと教えないんだよ」
怒りに任せ、目の前の父兄たちを睨み付けるオレに
「汚い言葉。 だから若い上に問題のある家庭の親って嫌なのよ。 イジメられる方にも問題があるんじゃないかしら」
呆れた顔で更に開き直る父兄たち。
・・・・・・・・・・・・なんでコイツらは謝らないんだ。



