ずっと、好きでいる。









「『性格が歪む』ねぇ・・・・・・・。 既に歪んでしまっているから犯罪を犯したんじゃないのかしら」







お義母さんが『イジメ』を『犯罪』と言い、イジメっ子たちを犯罪者扱いし出した。







「お義母さん!!」







あんまりな言い方に、思わず声を荒げてしまった。







「犯罪でしょう?? さっき、犯罪の名称も言ったでしょう、ワタシ」







そんなオレを、軽くあしらうお義母さん。







太刀打ちが出来ない。







お義母さんは正しい。 ただ、容赦がなさ過ぎる。







「・・・・・・・・・・・どうぞ。 被害届でも民事訴訟でも、お好きにすれば良いじゃないですか。 この子たちは未成年ですから経歴に傷は付かない」







また違うイジメっ子の母親が、知った様な口ぶりで開き直り始めた。







その母親を見て、溜息を吐きながら嘲笑するお義母さん。








「付きますよ?? 未成年なら何しても罪にならないとでも思ってるんですか?? 『大人より刑が多少軽い』くらいですよ。 ・・・・・・・・・・・そうですか。 では、好きにさせて頂きましょうかね。 大丈夫ですよ。 ちょっと経歴にかすり傷が付く程度ですから。 あ、中学受験とかされます?? 頑張って下さいね。 若干不利になる可能性はありますから」








『じゃあ、行こうか』椅子から立ち上がったお義母さんが、優貴に退出を促す。








『うん』優貴がお義母さんの手を握って立ち上がった。







目の前では、父兄たちが『受験に響くのは困る』『どうしてあんな挑発的な事を言ったんだ』『お宅の子がウチの子を巻き込んだんじゃないか』等と、責任の押し付け合いをしながらざわついていて







しまいには『学校側に問題があるんじゃないか』と教師に詰め寄る始末。


















・・・・・・・・・・・・・・違うだろ。 そうじゃないだろ。