ずっと、好きでいる。










「えー、こちらの考えとしては、被害届を警察に提出した上で、民事でも争っていく考えでございます」







お義母さんが早速口を開いた。 戦う気満々のお義母さん。







「えッ!??」







てか、そんな話聞いてない。 お義母さん、勝手に何言い出してんの!??







驚いてお義母さんの方を見ると、『黙ってて』と小声で静止させられた。







「被害届・・・・・・・民事訴訟!?? ただの子どものケンカじゃないですか!!?」







いじめっ子の父兄が一人立ち上がって訴える。






「ケンカ?? 数人で1人に襲い掛かれば、それは集団リンチです。 危害を加えれば傷害罪です。 優貴は教科書等も盗まれています。 それは窃盗罪です。 立派な犯罪ですよね??」







『余裕の勝ち戦』とばかりに、お義母さんが鼻で嘲う。







ぐうの音も出ない正論。 







「・・・・・・・・・・そんな。 子ども同士の問題に大人が首を挟んで事を大きくするのは違うのではないでしょうか!??」







今度は違ういじめっ子の母親が立ち上がる。







自分の子どもが間違った事をした。 でも、自分の子どもだから、どうにかして守りたい。 その気持ちにはオレにも分かる。







「どうやって子どもが罪を裁けるというのでしょうか。 子どもにその権限はありません。 大人がやるしかないじゃありませんか」







食い下がるいじめっ子の母親を、軽く払いのけるお義母さん。







間違いを正当化させないお義母さんの言動は正しい。







・・・・・・・・・・・・・のだけれど。