--------------翌日、夕食時
「オカンに言われた通りやってきたよ」
優貴がスッキリした表情をしながら、美味しそうにオレが作った晩ゴハンを頬張った。
「で、どうなった??」
藍が『もりもり食べなさいな』と、自分が作ったわけではない、大皿に盛られたオレお手製の野菜炒めを優貴に大量に盛り分けながら優貴の顔を覗く。
「上手い事アイツらに恥かかせられたと思う。 なんなら女子とか『優貴くん、カッコイイ』とか言ってたし」
『ぷぷぷ』優貴が思い出し笑いをすれば、藍が『よしよーし』と大きく頷いた。
「・・・・・・・・・・・ただ、成功はしてないカモ」
優貴の顔が一瞬だけ曇った。
藍の動きも止まる。
「・・・・・・・・・・・相当イラついたみたいでさ、アイツら。 多分オレ、明日ヤられるわ。 まぁでも、そんな時の為の第2弾があるから別にイイケドね」
優貴は、明るい表情を作り直すと、藍がよそった野菜炒めを元気良く口に入れた。
「・・・・・・・・・・・藍のやり方って、正しいのかな。 だって、明日優貴がヤられるであろう事は目に見えているんだろ??」
昨日からの疑問を藍にぶつける。
だって、やっぱり優貴が傷つけられるのは、耐えられない。



