「優貴、優貴をイジメてるヤツらって、男子??」







「女子が殴りかかってこないでしょーよ」








イジメという深刻な話をしていると言うのに、何故か明るい藍と優貴。








優貴は本当に藍を信頼しているのだろう。








藍の企みを何1つ知らないくせに、既に勝ち誇ったかの様な表情をしていた。








「大貴、男子って女子の前でバカにされるの、絶対嫌だよね??」








ひっぱりますね、藍様。 藍はまだ計画を明かさず、今度はオレに質問を振ってきた。








「当たり前でしょ。 好きなコの前だっら尚更だね。 丑三つ時に藁人形に釘刺しに行きそうなくらいの恨みを持つね」







とりあえず、藍に返答。 若干誇張しつつ。








「だよね。 優貴、やっぱり友達はクラス以外で見つけな。 優貴だって、クラスのヤツらと今更仲良くなるなんて難しいでしょ?? いっぱい嫌な事されたんだから。 だから、優貴は明日から『一匹狼大作戦』で行くよ。 サブタイトル『誰もオレに近寄るな』ね」








藍が、ビックリするほどダサい作戦を口にした。








サブタイトルまでも、ダサすぎる。