「・・・・・・・・・・・・ドラマなんか期待してない。 周りに味方なんか1人もいないし。 ・・・・・・・・・・・・オカン、何考えてんの??」







優貴が、わっるい顔で少し口角を上げ始めた藍の顔を覗いた。








「『周りに味方が1人もいない』?? ふざけんじゃないわよ。 家族はみんな優貴の味方だっつーの。 とりあえず、学校には敵しかいないってわけだね?? ・・・・・・・・・・イイじゃん。 逆にやり易いじゃん。 盛大にやり返そうのじゃないの。 リベンジじゃッッ!! あ、そうそう。 昨今の日本で『リベンジ』を『再挑戦』の意味で使うヤツらがいるけど、『リベンジ』にそんな意味合いないから。 『復讐』って意味だから。 間違っても『リベンジさせて下さい』的なおかしな日本語使っちゃダメよ」








藍様、完全復活。 何か良い案でも思いついたのだろう。 豆知識まで織り込むくらいに元気を取り戻した。








「はーい。 で、オレは何をすれば良いの??」








優貴も復活。 興味津々にかぶりつく様に、藍の話に耳を傾ける。