「・・・・・・・・・・・・ワタシねぇ。 『友達100人出来るかな~』って歌、嫌いなんだよね。 ワタシは100人も友達がいるって人間信用出来ない。 『それ、ホントに友達なの??』って思わない?? いくらSNSに友達がたくさんいたって、普段連絡取り合うのなんて、せいぜい10数人でしょ?? ワタシは、希薄な友達100人いるより、心を許せる友達が数人いる方が断然良いと思う。 2人はそうは思わない??」








藍が、イジメの解決策とは少し離れた話をし出した。








藍は何を考えているのだろう。








ただ、藍の言っている事には激しく同意。








優貴と一緒に『うんうん』と頷く。








「・・・・・・・・・・・・優貴は、優貴や家族をバカにする様な人間と友達になりたい?? そりゃあ、ドラマや映画みたいに、イジメっ子が改心して仲直り出来れば1番良いと思うよ。 でも、そんな事起こり得そう?? 優貴がイジメに遭っているのに、手を差し伸べてくれる人はいた?? もし、今のクラスにイジメっ子と傍観者しかいなかったなら、そんなドラマは起こらないよね??」







藍が、また話をイジメに戻す。








含みたっぷりの前置き。








藍は、明らかに何かを企んでいる。








そんな藍の様子に優貴も気付き、『フッ』と小さい息を吐きながら少しだけ笑みを零した。