「・・・・・・・・・・・・じゃあ、このままでいいの?? ワタシ、毎日優貴が学校で辛い思いしてるのかと思うと耐えられない」
藍が悔しそうに奥歯を噛み締めた。
このままで良いはずがない。
じゃあ、どうすうれば良い?? どうすれば、優貴が楽しく過ごせる??
解決の術さえ見出していないくせに、『逃げ』を許そうとしなかったオレは、鬼畜以上の馬鹿なんだと思う。
「・・・・・・・・・・・・・たすけて。 辛い」
優貴が消えそうな声で、オレらに助けを求めた。
普段、気丈な優貴の弱った声。
優貴が受けているイジメは、オレの想像を超えているのかもしれない。



