「・・・・・・・・・・・・・なんなのよ、その真実が1つもない悪口は。 腹が立ちすぎて頭おかしくなりそう。 ・・・・・・・・・・・ねぇ優貴、転校する?? そんなクソみたいな人間に囲まれて過ごす必要なんかないと思う。 なんだったら、フリースクールだってあるんだし。 優貴はまだ子どもだから、学校が社会の全てに見えるかもしれないけどね、そうじゃないんだよ。 学校の外にも社会はいくらでもある。 友達だっていくらでも作れる。 学校以外の社会で、優貴が優貴の目で信用出来る人間を厳選して友達になればいい。 友達は、なってもらうもんじゃない。 自分で選んで作るのよ」








怒り狂った藍から、過保護すぎる発言が飛び出す。








冷静さを欠いているからだろう。 藍らしくない言葉。 だって








「・・・・・・・・・・・・それは、『逃げ』じゃないか??」








藍の気持ちは理解出来るけれど、共感が出来なかった。









「他の道があったからそっちに行くだけの事だよ。 小学生時代なんて、あっという間に過ぎちゃうんだよ。 そんな貴重な時間をくだらないイジメに費やすなんてアホらしい。 無駄でしかない」








藍の言う事は尤も。 だけど








「・・・・・・・・・・・・転校はしない。 転校したって、フリースクールに行ったって同じ事にならないとは限らないじゃん」








優貴がオレと同じ考えを声に出した。