「・・・・・・・・・・・・藍さんを『お母さん』って呼ぶ事は一生ない。 でも、藍さんに味方になって欲しい。 オレはお母さんはいらないけど、『オカン』が欲しい。 藍さんにオレの『オカン』になって欲しい」







「・・・・・・・・・・・・・・」








優貴の言葉に、藍の目から涙が零れた。







慌てて袖で拭う藍。







「あーあ、泣いちゃった」







優貴が困り顔で笑いながらブランコを降りると、藍の傍にやって来て藍の頭を撫でた。








「・・・・・・・・・・泣いてない!!」







顔を隠したまま強気を見せる藍。








「ホントにぃー?? どれどれ」








意地悪く藍の顔を覗こうとする優貴の顔を








「クソガキ!! 『オカン』になってあげねーぞ!!」








藍が軽く頭突きをしながら避わした。








物凄く強気な藍は、人一倍照れ屋さんだ。