「・・・・・・・・・・・てゆーか、優貴くんは何をどうしたいの?? ウチラの結婚反対なんでしょ?? ワタシが優貴くんのお母さんになるのだって嫌なんでしょ??」
藍が優貴にした質問にハッとした。
優貴に嗾けられて藍を連れ戻しに来たけれど、母親を失ったばかりの優貴に、藍を『お母さん』として受け入れる事など出来るのだろうか。
オレ、全然ダメだ。 優貴の事、大切なのに全然大事に出来ていない。
優貴の気持ち、無視してばっかだ。
「・・・・・・・・・・・・お父さんと藍さんが結婚しても、オレのお母さんは死んだお母さんだけ。 オレにお母さんは2人もいらない」
優貴の言葉が切なくて、思わず視線を下に落とす。
藍は寂しそうな瞳をしながらも、優貴から視線を離さず、静かに優貴の言葉を受け取っていた。



