「・・・・・・・・・・・・・ワタシは、優先すべきは優貴くんの気持ちだと思う。 我慢をさせずにワガママ放題に育てろってワケじゃないけど、これ以上心の負担を8歳の子どもに背負わせるのは違うと思う。 ウチラの事情で優貴くんに我慢を強いる様な事は、絶対にしちゃいけない」
藍が、静かに首を横に振った。
藍は、血も繋がらない他人の子どもの優貴を1番に考えていた。
振られたというのに『やっぱり藍の事が好きだな』と再認識させられる。
「・・・・・・・・・・・・何ソレ。 オレの事を『最優先』みたいに言って、本当は藍さんにとってオレの存在が負担になるから結婚したくないんじゃないの??」
優貴が鋭い視線を藍に向けた。



