「・・・・・・・・・・・コドモか」
優貴が呟く。
その声を聞いた藍の右眉がピクっと動いた。
「優貴くんがブランコに乗れって言ったんじゃん。 ブランコの正しい使い方知ってる?? こうやってね、勢いつけて漕ぐんだよ」
折角止めたブランコを、藍が地面を蹴り上げてまた漕ぎ出してしまった。
・・・・・・・・・・・・どうして藍は、コドモが売ったケンカまで大人買いしてしまうのだろう。
「藍、頼むから止まって!! オレの大事な話、ブランコに揺られながら聞かれてもイイ様な軽い話じゃない!!」
もう1度身体を張って、揺れる藍のブランコを止める。
怪我したらどうしてくれんだ、藍さんよ。



