「止まれ!! 藍も優貴も!!」
ブランコの柵の外から両手を振る。
「ちょっと待ってー!! 久々にブランコ乗ったら超楽しいー!!」
童心に返ってしまった藍が、ブランコの板に足を掛け、立ち漕ぎをしようとしだした。
「藍!! 後で存分にやれって!! オレ、そんなテンションじゃねぇっつーの!! まじ大事な話しに来たんだっつーの!!」
カナリ危険な行為だが、ブランコの柵の中に入り、優貴と藍のブランコを強引に止めた。
「別にオレは漕いでてもイイじゃん」
『邪魔すんなよ』と言わんばかりの優貴が、また漕ぎ出そうとするのを、またしても力づくで止める。
「オマエが漕ぎ出すと、藍まで一緒に揺れ出すんだっつーの」
協力しろよ、優貴。



