「大貴が座れなくなっちゃうから、あっちのベンチに行かない??」 藍が気を遣って、少し離れた所にあるベンチを指差した。 が、優貴はブランコから降りようとしない。 「行かなくていいよねぇ?? お父さん。 だって、土下座が必要になるカモだし」 優貴は、意地悪くオレに笑いかけると、勢いをつけてブランコを漕ぎ出した。 『絶対に降りません』の意思表示。 ・・・・・・・・・・・・このやろう。