「ここにあるお菓子は伊達先生や生徒からの差し入れで自由に食べていいんだよ」


そう言い、いろはちゃんがテーブルの上に出されているさまざまなお菓子に手を伸ばす。


「伊達先生からの?」


「うん。親元を離れている生徒にって、週に1回持ってきてくれるんだって。寮内の先輩から聞いた」


「へぇ……」


遅刻とかには厳しい伊達先生なのに、意外だな……。


そう思いながら、あたしは食べやすい飴玉に手を伸ばした。