走馬灯のように現れた一連の光景に、あたしは肩で何度も呼吸を繰り返した。


「ツムギ……今の映像お前も見えたか?」


竜季の言葉にあたしは何度もうなづいた。


言葉になんてできない。


伊達先生もその親も、ずっとここに心花さんがいると知っていたんだ……!!


それなのに……それなのに先生は……!!


今まで何も知らないふりをして生きていた先生に、怒りが湧いてくる。


「殺す必要なんてなかったじゃない……。心花さんと一緒になることはできなくても、殺す必要なんてなかった! なのに……どうして……」


竜季があたしの体を抱きしめる。


「狂ったのは、先生の方だったんだ……」