「うん。あそこに彼女がいることは間違いないもの。もう少し慎重に辺りを調べてみるわ」


そう言い、あたしはファイルを棚へと戻した。


竜季は少しあきれたようにため息をついて「わかったよ」と、言った。


「俺も一緒に行く。いいな?」


「竜季……」


「ほら、すぐに行動したいんだろ? 行くぞ」


「うん」


こうしてあたしたちは再び地下へと向かう事になったのだった。