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それから体育館で入学式を済ませ3人で校舎へと向かうと、入口にクラス分けの大きな紙が張り出されていた。


「あ、いろはちゃん同じクラスだよ!」


人ごみの中をかきけて見てみると、いろはちゃんとあたしは同じクラス。


竜季は残念ながら隣のクラスだった。


「う~ん……見えない~……」


あたしはその発表用紙を携帯カメラで撮影し、まだ後ろの方でピョンピョン飛び跳ねているいろはちゃんの元へ戻った。


「ほら、見て」


「あ、本当だ。ツムギちゃんと同じクラス!」


写真を見せるといろはちゃんの頬はパァッと赤く染まり、嬉しそうにほほ笑んだ。


「じゃ、教室にいこっか」


「うん」


そうして、あたしたち3人は教室へと向かったのだった。