竜季はイラついたように頭をかき、舌打ちをした。


「なんで、こんなことになるんだよ……」


「ごめん。ごめんね、竜季……」


「謝るなよ、ツムギは何も悪くないだろ? でも……」


どこにもぶつけることのできない怒りに、竜季はグッと歯を食いしばったのだった。