「お前たち、どうした?」


「すみません、俺たち1つ先生に聞きたい事があるんです」


「あぁ。何でも言ってみろ」


そう言い、伊達先生は軍手をはめた手の甲で額の汗をぬぐった。


あたしは緊張を抑えるように小さく呼吸を整えて、「あの
実は……」と、話し始めたのだった。


先輩に聞いた噂の事。


今まであたしが経験した奇妙な出来事。


そして竜季もきのう女を見たという事。


今日お風呂場を確認してみたけれど、誰かのいたずらではなさそうなこと。


それらを順番に丁寧に説明した。


「先生、何か知っているようなことはありませんか?」