呪われる理由はないかもしれない。


だけど、お風呂場での奇怪な出来事は事実なんだ。


そう思っていると、部屋にノック音が響いて「柳井さん、お客さんだよ」という声が聞こえてきた。


あたしにお客さん?


一体誰だろう。


疑問に感じながらも部屋を出て玄関へ向かうと、そこには竜季が立っていた。


「竜季、どうしたの!?」


あたしは驚いて竜季を見つめる。


「噂の事、やっぱり伊達先生にも聞いてみようと思って来たんだ」


「伊達先生に……?」