あたしは脱衣所から部屋まで歩くのも精いっぱいで、何度もよろけてこけそうになった。


その度にいろはちゃんはあたしの体をささえ、カタカタと震え続けるあたしをさすってくれていた。


ようやく部屋までたどり着いたあたしだけれど、震える足ではベッドの上へ登ることができず、いろはちゃんの布団の中にくるまっていた。


「ねぇ、大丈夫?」


あまりに震えているあたしに、暖かな紅茶を入れてくれるいろはちゃん。


だけどあたしはそれに手を付ける気にもなれなかった。


あれは一体誰だったんだろう。


真っ白な肌にどす黒い血。


それに、体内から這い出てくる無数のウジ虫……!!