恋愛禁止(ホラー)

☆☆☆

寮のご飯はどれもおいしくて、あたしといろはちゃんは何度もお代わりをしに席を立った。


「もう食べられない」


「あたしもお腹パンパン」


数十分後に部屋に戻ったあたしたちはそう言い、畳の上に横になった。


毎日こんな料理が食べられるのだと思うと、嬉しくなる。


松林高校のホームページにも寮や食堂のご飯にはこだわっている。


と、書いてあったっけ。


食べざかりの生徒のために量もあるし味もよかった。


2人して休憩していると、部屋の中にノック音が響いた。


「はい」


あたしは返事をしながら慌てて体を起こす。


すると、紐の付いた細長い板を持った生徒が1人部屋のドアを開けた。


「次、お風呂ね」


そう言って、板を手渡してくる。


その板には『入浴中』と書かれていて、これをお風呂の入り口にかけて入浴するようだ。