愛の言葉

僕は先生とろくに話すことも出来ず駐車場へ向かった。

「助手席?後部座席?どっちがいい?」

本当は助手席に乗ってみたかったけど、助手席は慣れてなくて結局後部座席に座る。

「桜野親は?こんな時間で大丈夫なの?」

先生は心配してくれるみたいだけど僕の親は…

「僕お母様もお父様も今日はお家に居ないし、お兄様も居ないです。」

密室空間に先生と僕の二人っきり。

心臓がドキドキして先生に聞こえてしまうのではないかと心配になってしまう。

「そっか…」