僕は先生が好きだ。

斉藤和也先生

僕のクラス2年A組の担任の先生で数学の担当の先生

基本無口で授業中でも最低限のことしかほとんど話さない

と僕は思っていた。

でも実際は違う気がする。

僕はバカだからまた先生に教えてもらいに行く。

まだ五月でこの先生が担任になってから日は浅いけど何度も聞きに行っている。

今日は先生も会議が無いらしく時間をかけて教えてくれた。

窓から空を見たら空はオレンジ色に染まってきていた。

なんて綺麗な色なんだろう。

少しの間見入ってしまった。

「桜野。桜野?」

先生の声で現実に戻ってしまう。

でもこの現実も僕は好きだ。

たまらなく愛おしい

ずっと続いてほしいけどそれは無理だ。

先生は特別イケメンってわけではない。

僕の学年の先生に前園先生っていう体育の先生はかっこいい。

好きな子も多いけど僕が好きなのは目の前にいる斉藤先生だ。

「先生、先生僕…」

今この気持ちを言わないと何かが起こりそうな予感がする。

でもそれは先生の言葉で遮られる。

「桜野、どこがわからへんの?」

先生はいつも真面目に僕の質問に答えてくれる。

バカでごめんね。

先生