明日

その他

ふねち/著
明日
作品番号
1014266
最終更新
2014/03/08
総文字数
1
ページ数
1ページ
ステータス
未完結
PV数
0
いいね数
0
また、明日が来るのかと眠気眼で思う。
今日起こった出来事をCはぼんやりと考えていた。
もぅ終わったことなのに。
まだその出来事は心の中で続いていて、明日への密かな恐怖心でもある。
Cは今日縁の引き寄せによって出会った人々の顔を思い出した。
そこには、Cが今までに体験しなかった世界が確かに広がっていたんだけれど、少し期待していたこととは違っていた。
でも、明日はどうなるか分からない。
Cはもぅ、忘れようと頭を切り替える。

そして、恋人のこと、恋人とは違う男性のこと、昔の恋人のことを同時に思い出した。

誰も愛していないし、逆にその全員を愛しているとも言えた。特別な存在はどこにもなかったのだ。相手に幸せを求めるのでないとすれば、自分が自力で幸せを望むのであれば、誰を特別に選ぼうとも何も変わらない筈である。

でもCは、何かを他人に求めて期待し、補ってもらおうと感じている。それがある限りは、だれともうまくいかないと感じながら、とりあえずまた思考の扉を閉めるのだった。

いい。明日…
明日、明日、明日…

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