「ぶ、ちょう?」

引っ張り込まれたのと同時に、私は部長の胸に飛び込む形に。

そんな私を、部長は優しく抱きしめた。


「たった、数時間離れてただけなんだけどな」

「・・・」


「何日も離れてた気分だ・・・

今オレは、今日子を抱きしめてる」


「…部長」


何とか上を向くと、部長と視線がぶつかる。

その部長の視線に、ドキッとする。

・・・その瞳は、まるで欲情しているような。


「今すぐ、…今日子を抱きたいんだけど?」

「・・・」

…こうなる事は、なんとなくわかっていた。

いつ帰ってくるのかわからなかったけど、

帰ってきたら、きっと部長は私を抱いてくれるんじゃないかって、

どこかで期待してた。


…だから、心も体もすべて。

いつでも部長を受け入れられるように、準備していた。


…私は頬を染め、小さく頷くと、

部長の胸に顔を埋めた。