放心状態になる私。

「と、いう事だから、今からそんな関係になりに行く」

「え、ちょっと?!」

そんな私の手を引き、宮本部長は、ラブホ街へ・・・



「いいかげんにしてくださ・・・」

そう言いかけて、私は目を丸くする。


「本気で、入ると思ったのか?」

「・・・・」

返す言葉もない。


・・・そんな私は無視して、店の中に入った。

…誰だって勘違いするでしょう?

こんなラブホ街に連れてこられたら。


「空いてる?」

「いらっしゃい、見れば分かるだろ?開店休業だ」

店主らしき男性がはハッと笑う。

それを見た宮本部長もフッと笑った。


・・・ここは、ラブホ街には似つかわしくないバー。

とても雰囲気のいい店で、穴場的店のようだ。


「腹が減ってんだ、コイツとオレに同じものを」

「はいはい、お前の好きな、たらこスパな」

そう言うと、店の奥に消えて行った。