「仕事を進めましょうか、石丸さん」

「え・・・えぇ」

…私は一体ここに何しに来たのか、

宮本部長と石丸梓は、2人で淡々と仕事を進め、

物の10分ほどで仕事を終わらせてしまった。



「それではそのような内容でお願いします」

「ありがとうございます、こちらで進めていきますので」


そして会社を出ていこうとしたが、

宮本部長を、石丸梓が止めた。


「あの、もうお仕事終わりですよね」

「えぇ・・・何か?」


「この後の予定は…」

そう言って最上級の笑顔を振りまく石丸梓。

女の私が見ても気持ち悪いくらいの笑顔だ。


「…すみません、この後は、コイツと食事に行くんです」

「「え?!」」

宮本部長の言葉に、私と石丸梓が二人で驚いていた。


「坂口さんと、宮本さんって・・・」

石丸梓の顔が険しくなる。

「…お察しがいい。男女の関係です。それでは・・・」