ー翌日ー

昼休みに1回目の曲合わせが始まった。

最初は木管楽器と弦楽器。後から金管楽器やパーカッションが合流する。

…うん。この調子なら大丈夫。本番まで余裕ある。

…ん?吹部のフルート担当一年生、ちょっとおかしいな。…どうしたんだろ?さくら先輩、澪、颯斗は気付いたらしく気にしてる。…後で話しかけてみよう。

終わってその子に話しかけてみた。

「こんにちは。私、時宮。同じパートだし宜しくね?」そう言うと

「あ、松島です。…松島麗香。…時宮さん。どうしたんですか?」リスみたいな、かわいい子だな。…ちょっと前の私を見てるみたい。…颯斗たちに会う前の。

「敬語は無しでね?タメだから。ね?」そう言うと

「うん。分かった。」そう答えたから。

「話しかけたのはさっき松島さんの音聞いて分かったんだけど…もしかしたら松島さんも耳コピなんじゃ無いかなって。」そう言うと

「…えっ『も』って、同じ耳コピの人知ってるの?」とちょっとびっくりした顔で、

「うん。松島さんの目の前に居るよ?」って答えた。