その場で悶々と考えごとをしていたら、流が少し笑って、座ったら?と言ってきた。
そ、そうですよね……
立ったままっておかしいんだろうけど……
でもっ!!
すす、座ると言ったら流のと、隣、だよね?
へ、ヘンに意識しちゃうあたしがいるから、今はあんまり流と一緒は……
せ、せめてちょっと心の整理をしたいような。
「萌?」
「なっ、なんでもないの!!それより流、こ、小腹とかすいてない?」
と言ってもパーティーが終わって三時間ぐらいしか経ってないんだけど。
でも他の話題って……お、思いつかない。
案の定というか、流は苦笑して大丈夫だ、と言った。
うぅ……な、何か会話………
心の中であたふたしていると、流があたしの名前を呼んだ。
「萌、疲れてない?」
「へ?え、と……」
ちょっと疲れてる……かな?
でもそんなに気にならない程度ではあるけど……
「じゃあ先にお風呂入ってきたら?」
「……はへ?」
お、風呂……?
「今日は優も母さんと父さんも帰って来ないみたいだから、萌が一番に入ればいいよ」
あたしは流の言葉に思わず目を丸くする。
え……流、つまりそれは、今日の夜は流とあたしのふっ二人っきり……てことですよね。
頭がうまく働かずに、あたしはただ流を見つめるだけ。
「萌、着替えとか持ってきたら?」
「あ、はい」
流に言われてこくりと頷きを返し、部屋に戻って必要なものを持って下りる。
流にお風呂場と使い方を軽く教えてもらい。
「じゃあゆっくり入ってればいいから」
あたしを気遣うように優しく笑って、流はリビングに戻って行った。
あたしはしばらくその場でぼーっとする。


