プリンセス×プリンス~anotherstory~





「ちーちゃん、離してくれてありがとう。辛かったんだね」




「・・・ッ」



「もう大丈夫だよ。私がいるから。私がちーちゃんの味方になるよ」




「あり・・・がとう、花鈴っ・・・」




「私も話すね、私の秘密を」







 花鈴が話してくれたこと。






 それは男嫌いになった過去のこと。




 それに、花鈴が花林と同一人物なことだった。







「私、目立ちたくないから、こんな格好しているの。
本当はこんな恰好したくないんだけどね」



 あはっと無邪気に笑う花鈴。









 千海は、その時改めて思った。