プリンセス×プリンス~anotherstory~





 そんなことを思いながらの帰り道。




ドンッ




 体に軽い衝撃がかかった。




「ご、ごめんなさい!大丈夫ですか?」




 必死に謝る、目の前の女の子。







 小さな顔に似合わない、大きな丸眼鏡。



 小さく編み込まれた三つ編み。



 膝下スカート。







 あ・・・この子、元ヤンだなってすぐに思った。




「大丈夫です」




 関わらない方が良いから、千海は目を伏せて再び歩き出す。