「夜?あぁ・・・まぁ。空いているけど」




「じゃあ、ご飯でも食べに行きませんか?」




「ご飯?・・・あぁ、そういえばこの間も誘われたっけ」



「はい。今日は大丈夫ですか?」



「・・・良いよ。和食・・・だっけ」




「はい。評判のところ見つけたんです」




「うん、たまには良いかな。じゃ、仕事終わったら行こうか」




 俺は口元をキュッと上げた。




「・・・」




 そんな俺を見た新田の表情が曇る。




「どうした?」



「いえ・・・何でもありません・・・」




「・・・そう、なら良いや」




 俺は手元にあったお茶を飲みほした。