「「「頑張ってくださいね、君太様!」」」 同じクラスのファンクラブ会員の連中が、近所迷惑なぐらい 声をそろえて言う。 「ありがとう、みんな」 「頑張るのですよ。梶原くん、坂下くん」 「ありがとう、先生」 「先生だけだよ~。俺のこと応援してくれるのは」 煌の馬鹿は放ってっと。 俺は遥華学園全生徒が通る正門まで向かった。 あ~。今日もめんどくさかった。 でもさすが俺だよな。 裏表がしっかり使いこなせているぜ。 「待てよ~君太~」