家でも“僕”を演じなくちゃいけなくなるのか。 あ~あ、やっぱり俺は弱いや。 強がっているだけじゃねぇかよ・・・。 「おはようございます、君太くん」 「・・・新田」 「あれ?近藤さんは?」 「まだ来てないよ」 「そうですか・・・」 手に持った書類たちをテーブルの上に置いた新田は、 俺と視線を合わせた。 「今日、夜空いていますか?」