プリンセス×プリンス~anotherstory~





「「「キャー―――!君太様よぉ!!」」」




 あぁ、今日もうるせぇ女たちだ。




「凄いですねぇ。さすが君太くんですわ」



「そんなことないよ。
それより、職員室行こう」




「あ、待ってください君太くん!」




 振り返ることもせず、俺は南香央を置いて職員室へ向かう。




「あ、おはようございます!」



「今日も素敵ですわ!」



 すれ違いざま、知らねぇ女たちに話しかけられ、適当に愛想笑いを返す。






 悪かったな。



 俺はいつでも素敵なんだよ。