プリンセス×プリンス～anotherstory～

嫌なんて言えなくて

　次の日。




「おはようございます、君太くん」




「か、香央さん？何で僕の部屋にいるのかな？」




「朝食を作って持ってきたんですの。
君太くんにあげようかと思いまして」




　「はい」と渡されるランチボックス。





　中身はカラフルな野菜サンド。




「あ、ありがとう・・・」




　何で俺の部屋に勝手に入ってきているんだよ！




　不法侵入で逮捕するぞ！




「ここのメイドさんたちは優しいですね。
名前を名乗れば、すぐに案内してくれたの」




「そ、そうなんだぁ～・・・」





　あぁ、鬱陶しい。