「僕は南康夫(みなみ・やすお)です。
南コーポレーションの社長をしています」




「知ってるよ南コーポレーションのこと!
確か、この間創立当時から手を組んでいたグループ会社に縁切られちゃったんでしょう?

いつもそのグループ会社に頼っていたから、自分たちでは何にも出来なくて、
倒産寸前なんでしょう?」




「ま!き、君太!」




 あは、慌ててる慌ててる。



 俺はそのあんたの慌てた顔が見たいんだよねぇ?







 ちなみにこの情報は、朝知ったもの。



 何言われても良いように、俺は毎日新聞を隅々呼んでいるからね。





「・・・。確かにそうだよ君太くん。よく知っているねぇ?」





 あ、おじさんの笑顔がひきつっている。




 声とか口調は優しいけど、これは内心怒っているねぇ?





 あんまり長くはかからなそうだなぁ。