プリンセス×プリンス~anotherstory~





「気に入られたものがございましたら、なんなりとわたくし共スタッフにお申し付けください。ぼっちゃまのために本日は貸し切りにいたしましたので、ゆっくりとご試着出来ると思いますよ」




 って言われてもなぁ・・・。




「すみません、僕、あんまり洋服に詳しくなくて。
あなたたちで決めてもらっても良いですか?」




「ぼっちゃまが言うんですから。では、ぼっちゃまにお似合いになるお洋服を持って来させますね」




「お願いします」




 あ~かったりぃ。




 さっさと終わらせて、帰りたいや。






「ぼっちゃま。どれかお気に召されたものはございますでしょうか」





 持ってくるの、早いねぇ・・・。





 目の前にある衣装掛けには、多くの服がかかっている。





「全部かっこいいや。迷っちゃうなぁ・・・」