「さすが君太様。お優しいですわ!」
「ホント、王子様ですわよねぇ・・・」
頬を赤く染める、単純な女たち。
見ているだけで、吐き気がする。
「大丈夫ですか?君太様。顔色が悪いですわよ?」
てめぇらのせいだよ!
とは言わず。
「心配してくれるの?ありがとう。
僕は大丈夫だよ?僕なんかより、自分のこと心配してね?」
てめぇがいない方が、俺は楽なんだけどな。
「ありがとうございますわ、君太様!」
「わたくしたち、風邪なんてひきませんわ!
風邪をひいてしまうと、君太様にお会いできませんもの!」
いや、会わなくていいんだけど?
むしろ、会いたくねぇし。


