プリンセス×プリンス~anotherstory~





「君太くん。嫌なら嫌と言いなさい。明人のような学習能力のない馬鹿は、
ハッキリ言った方が、彼のためですから」




 さすが真樹人さん。



「おい真樹人!それはひどくねぇか?」



「本当のことを言って、何が悪いのですか?」




 幼馴染らしい2人は、いつもこんな感じ。






「仲良くしようよぉ~2人ともぉ~」





 常に語尾を伸ばした話し方の、キノコ頭の男が来る。





「うるせぇ!キノコは黙ってろ!」



「そんな言い方ないんじゃないんですか。キノコが可哀想ですよ」





 真樹人さんもさりげなくキノコって言っているし。





「おらはキノコじゃないよぉ~!」




 いや、キノコですよ。